仙台市の留学生をアルバイトで雇う際の条件

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仙台市内には、ベトナム人、ネパール人をはじめスリランカ人などの留学生が通う日本語学校や専門学校があります。

いまは、コロナ禍により、新規の学生が入国するのはストップしておりますが、通常であれば年に4回、海外から学生を受け入れておりました。

仙台市内の日本語学校に通う学生の全てが、午前または午後だけの授業なので、授業の無い時間をアルバイトに充てることができます。

ですから、あまりにも遠方の会社では、残念ながら学生を雇用することは難しいでしょう。

たとえば、午後から授業の学生を午前中だけ雇用したい場合。

おおむね12:00で午前の仕事は終わると思いますが、そこから身支度を整えて、学校へ行くとします。
学校から近い勤務先なら問題ないでしょう。
しかし、ドアツードアで1時間半くらいかかる、となるとそうはいきません。

早いところでは13:00から、遅くとも13:30から授業が始まりますから、それまでには何としてでも学校に到着してもらう必要があります。

「じゃあ、余裕をもって11時か11時半で帰ってもらえばいいのでは」
という案もありますが、その場合、始業時間次第では週に28時間にならない場合もあります。

留学生の多くは「できる限り、週28時間ギリギリまで働きたい」という要望を持っています。
雇い入れる会社も、交通費を支給する都合上(たいてい交通費全額支給)、できれば上限まで働いて欲しいと思っています。

ただ、どうしても業務の都合や電車の時間などにより、出勤時間を早めることが出来ないことから、シフトを週28時間に出来ないこともあります。

すると、募集を出しても集まらなくなることが多くなります。

また、時々、石巻市や県北でも公共交通機関が通っていない地域からお問い合わせが来ますが、これもまた留学生を雇用するのは難しいといえます。

昔、石巻市のワカメ養殖業者から「刈り取りのシーズンに1日1万円払うから、来てほしい」という話もありましたが、石巻市と言っても牡鹿半島の方なので、公共交通機関で通うのはほぼ不可能です。

仮にクルマで送迎したとしても、仙台駅から高速道路を駆使しても2時間はかかります。
移動だけで往復4時間ですから、非現実的です。

一方、留学生たちのほとんどが住む仙台市。
学校が用意する学生寮が市内にあるため、おのずと住居は仙台市内となります。
そのため、アルバイトも学校、寮(アパート)になるべく近いところを探そうとします。

ほんの5、6年前までは、自転車に乗って何処までも(といっても仙台市の外れですが)走る学生が多かったのですが、最近は「遠いのは嫌です」という声も少なくありません。
一部の留学生は「仙台市で働く」ことにフォーカスし過ぎて、電車で30分くらい乗って、駅近くの会社で働くよりも、自転車で一時間近く走って仙台市内の会社で働く方ことにこだわる人もいます。

いずれにせよ、留学生が住む仙台市内から遠ざかるほど、募集にも集まりづらくなるようです。

しかし、石巻市の水産加工場が募集に成功した例があります。
土日祝日だけの勤務で、石巻駅から会社までの送迎付き。
これだけでは、あまり魅力的ではないのですが、募集に集まったのには理由があります。
それは、アルバイトの報酬が「日当」だったのです。
朝はそれなりに早いスタートなのですが、その日の仕事が終わったら昼過ぎだろうと終了、働いた分のお金は「日当」としてもらえたのです。
つまり、早く作業を進めるほど、帰宅が早くなり、時間当たりの給料も上がります。
もちろん、仕事量が多くて夕方以降にも働いた場合は、残業手当が支払われます。
繁忙期の特殊な要望でしたが、これで会社も助かりましたし、留学生たちも喜んでいました。

基本的に「近場」の仕事を探す留学生たちたちですが、このように、少し工夫をするだけで募集に集まるケースもあります。

ワールドウォーカーズでは、みなさまのニーズに合わせた募集を提案しながら、留学生に限らず、特定技能といった人材の受入れについてもサポートいたします。



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