塩釜市在住の選手が挑戦 第13回ボルダリング・ジャパン・カップ

2月3日・4日、東京都世田谷区で開催された第13回ボルダリング・ジャパン・カップへ行って参りました。

本業とは全く関係ないのですが、数年前から国体代表の監督としてチームを率いております…と書けばカッコイイですが、成年男子・成年女子・少年男子・少年女子と4つのカテゴリーがあり、そのうちの「少年男子」チームの監督で、ほかのカテゴリーの監督は十分なキャリアと実績を持っていらっしゃる方々なので、いわば「新米監督」です。

今回のジャパンカップには、ジャパンカップの優勝経験、ワールドカップでも表彰台に乗ったことのある、当地宮城出身のスーパースター、堀創選手、同じく宮城県出身で高校時代から数々の大舞台や日本代表として世界戦の経験もある三浦絵里菜選手、予備予選を勝ち抜いて出場権をゲットした若手のホープ渡邊昂玖選手、そして塩釜市からは、ユース日本代表として国際大会の経験もあり、今年からジャパンカップ出場の年齢15歳に達した竹田創選手が参加(竹田選手はユース選手権の成績により予備予選を免除)。

特に渡邊選手、竹田選手は昨年度の国体宮城代表チームのコンビということもあり、応援にかけつけました。

本来ならば、ここで数々の写真をご覧いただきたいところなのですが、会場内は一般客の撮影禁止でしたので、掲載できる写真がありません…

そのかわり、動画配信がありますので、こちらをご覧ください。

男子予選  女子予選 準決勝 決勝

ジムなどの施設でクライミングを体験した方ならお分かりでしょうが、難しいながらも、一般的には「登らせてくれる」ように課題が配置されています。

一方の競技は、登らせるようには出来ていますが、基本的には「ふるい落とす」ために設定されています。

この大会ルールでは、他の選手が登っている様子が分からないので、一切ヒントはありません。

壁の裏で待っている間、集中力を高めながらも、会場内の歓声は嫌でも耳に入ってきますから「あの人、登った」とか「何回で登れたんだろう?」と気になる選手もいるでしょう。

たとえば1分足らずで戻ってきたら「こんな短時間で戻ってきて、いったいどんなやり方で登って来たんだろう?」と、プレッシャーに感じることもあるでしょう。

いまは、カメラも競技中の選手しか映しませんが、アイソレーション・エリアで隔離されている選手の様子なども挟んだら面白いかもしれません。

で、宮城県選手の結果です。

【男子】

予選は全選手を2つのグループに分けて競技を行います。

グループ順位で10位以内で競技を終えれば、準決勝に進出できる、というルールです。

 

堀選手が予選5課題中、3課題を1回で完登、残る1課題のボーナス保持(登れた、登れない、だけで判定すると同率順位の選手が横並びになるので、途中にボーナス表記されたホールドを配置、そこまで達した場合、登れなくても評価される)でグループ9位、総合17位で予選を突破。
ただ、準決勝は、4課題中完登0、ボーナス4で総合12位。決勝には進めませんでした。

渡邊選手は予選5課題中、1課題を1回で完登、ボーナス3。グループ順位23位、総合46位で予選敗退となりました。

竹田選手は、予選5課題中、3課題を1回で完登。ボーナス3でグループ順位11位。
あと1つボーナスを1回で取れれば、堀選手に並んでグループ10位となり、準決勝進出だったのですが、惜しくも予選敗退。
本人は「線の下」で終わったことで相当悔しがっていました。

参加した中高生のなかではトップの成績でしたので、春から始まる数々のユース大会で成績を残し、若手の日本代表枠を勝ち取って欲しいところです。

 

【女子】

三浦選手は、予選5課題中、1課題を1回で完登、ボーナス5でグループ25位、総合49位で予選を終えました。
社会人になって、なかなか練習に打ち込む時間もなく、上手な調整が出来なかったと語っていました。

 

ワールドカップで世界を相手に戦う選手を選ぶための選考会ですから、厳しい試合になることは仕方ないことです。
ある選手は「世界への扉が開かなかった」とこぼしていましたが、ここで扉をこじ開けようとするくらいでは世界では戦えません。

ノック無しで、ずかずかと踏み入ることが許されるくらいの実力を身につけ、世界の選手たちと堂々と渡り合って欲しいと思います。

弊社でも非公式ながら、そして極めて微力ながら、スポーツ・クライミングの選手たちをサポートしていきます。
2018年も始まったばかりです。
がんばっていきましょう!

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